私が見た中國の成長

2019-10-11 15:15:25

李家祺 王朝陽=文

京盛 李家祺=寫真

1949年10月に成立した新中國はこの秋に70周年を迎える。それに先立って、「2019中日文化観光(大連)交流大會」が開かれ、本誌は大會に出席した日本の政府?與黨関係者を取材した。自由民主黨の小泉龍司國際局長、外務省の鈴木憲和外務大臣政務官、愛媛県の中村時広知事、新潟県の花角英世知事、巖手県の達増拓也知事が取材に応じ、自身が體験した中國の変化を語った。

 

発展と変わらない人情

 

――中國での経験で、印象深いエピソードや思い出深い出來事は?

 

小泉龍司 2017年に中國で日中與黨交流協議會を開いた時に福建省を訪問し、武夷山で地元の名産「巖茶」をごちそうになりました。その翌年、日本に中國共産黨中央対外連絡部の方々が來られた際、宋濤部長がお茶と茶具を持ってこられ、洞爺湖の船の上でまたお茶をごちそうになりました。お茶というのは人間関係を大事にしている証しであると非常に感心しました。一杯のお茶を飲み交わすことに、人間関係、家族?友人を大切にするという中國の文化が表れていると感じました。今も中國のお茶が大好きで、雲南省のプーアル茶を取り寄せて、水筒に入れて毎日飲んでいるほどです。

 

自由民主黨國際局長  小泉龍司

 

鈴木憲和 大學時代に龍井茶の産地である杭州を訪れた時、レストランで「お茶に興味があります」と言ったら、橫にいた大學生が初対面であるにもかかわらず、祖父母が経営しているという茶畑を案內してくれて、一緒にお茶を飲みました。人と人の交流の大切さを感じました。

 

外務省外務大臣政務官  鈴木憲和

 

中村時広 瀋陽から大連まで、15年前はバスで4時間半かかりました。しかし7年前は、列車で3時間半でした。今年は高速鉄道でたった1時間50分でした。一つの交通手段を取ってみても、短期間で中國は大変な成長を遂げていると実感できます。

 

愛媛県知事  中村時広

 

ハルビン市と大連市を結ぶ哈大高速鉄道(瀋陽経由)を走る列車(東方IC

 

花角英世 約20年前の中國に対する印象は、たくさんの人が動き回り、活気にあふれているというのが主でした。今年久しぶりに北京を訪ねて、緑が非常に増えたと感じました。インフラが整備され、町もきれいになってきています。

 

新潟県知事  花角英世

 

活力ある成熟した社會へ

 

――中國に対する印象を一言で表すと?

 

小泉 「発展」と「交流」ですね。改革開放からの40年間、特に後半20年間の成長の速さは本當に驚くべきものがあります。2010年から現在まで、中國のGDP(國內総生産)は日本と同等から約2?5倍までになりました。これを1日當たりの成長として計算すると、過去8年間、中國は日本より毎日2000?3000億円成長しているということです。また、発展すればその経済力は世界中に波及していきます。中國を最大の輸出相手とする國は、日本を含め世界で數十カ國あるそうです。中國はそうした國々との経済的な交流をすでに始めていますが、今後は文化的?人的な心のつながりをつくっていく時代に入ると思います。習近平國家主席が提唱されている「一帯一路」構想は、そのことを表していると考えられます。経済、または経済以外の分野での交流、それが「一帯一路」構想の本質ではないでしょうか。

 

鈴木 「多様性」が挙げられます。中國は非常に大きな國で、さまざまな民族が暮らしていますが、それでも一つの中國としてまとまり、多様性を大切にしながら國が成り立っています。

達増拓也 「溫故知新」ですね。最近インターネットで見たある動畫に感銘を受けました。春節に、深圳市でドローンをたくさん飛ばして、新年を祝う字を書いたり絵を描いたりした動畫でした。最先端技術が発達している中國が、世界のどこでもやっていないような新しいことをやることに大いに期待しています。

 

達増拓也 「溫故知新」ですね。最近インターネットで見たある動畫に感銘を受けました。春節に、深圳市でドローンをたくさん飛ばして、新年を祝う字を書いたり絵を描いたりした動畫でした。最先端技術が発達している中國が、世界のどこでもやっていないような新しいことをやることに大いに期待しています。

 

巖手県知事  達増拓也

 

花角 一つは「活力」。十數億人という人口は、社會と経済に活力をもたらしていると感じます。もう一つは「成熟」。中國は今、大きくなるだけの時代から、次の段階へ移るとされています。より大人の、より整った、より洗練された社會を目指し始めているという印象を持っています。

 

成長する中國と足並みそろえ

 

中國がこのような発展を遂げた理由に関する考えをお聞かせください。また、今後どのように成長すると予想していますか?

 

小泉 中國がこのような成長を遂げたのは、まず、中國の國民の努力の結果だと思います。そして、何か新しい工夫ができないかという「創意工夫」があります。李克強総理は2014年に、「國民の誰もが創業者になるべきだ」ということを述べられました。今、中國で法人登記される新規企業の數は1日平均約1萬8000社あると聞いています。その中にはたくさんの試行錯誤や挑戦があり、そうしたものが中國経済の発展を支えています。また、中國政府の指導力もあると思います。そういうものが発展の源泉になっています。

 また、少子高齢化および貧富の格差など各種問題においては、日本も同じ問題を抱えているので、知見を共有しながらこうした問題を乗り越えれば、中國はもっと成長していくと思います。

 

達増 長期的に見れば、中國の経済規模はやがて米國を追い超していくでしょう。中國の國內市場があれば、中國の産業はさらに成長していくことができるので、日本のビジネスも中國の市場との関係で発展することができると思います。

 

中村 中國は圧倒的な人口を有しているので、それだけの市場規模を持っており、世界の中でも重要な市場と位置付けられ、その傾向が変わることは今後もないでしょう。また、IT関係の技術など、世界の先頭を走っている分野もあります。日本にとって、中國は今後も大切なパートナーだと言えます。

 

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